Category : 制作会社の選び方

ホームページ制作一括見積もりサイトは使うべき!?そのメリットとデメリット

ホームページやwebサイト制作の依頼先を探すときの1つの方法が一括見積もりサイトを利用することです。

複数の制作会社から提案をもらい比較できるサービスですが、この記事ではそのメリットやデメリット、上手く活用する方法をご紹介します。

 

目次

 

ホームページ制作一括見積もりサイトとは

ホームページ制作一括見積もりサイトとは、ホームページやECサイト、システム開発など複数業者に一括で見積もりが出せるサービスです。

見積もり依頼をする発注者側は無料で利用できるサイトが多く、提案する側の受注者側は月額、または提案毎の従量課金をサイト側に支払っている場合が多いです。

 

メリット

作りたいもの相場がわかる

複数業者、多ければ10社以上の見積もりを見れるため作りたいホームページやシステムの相場が把握できます。

一番高い見積もりと一番安い見積もりを省いてから見積もりの平均を取れば、それが作りたいものの相場価格と言えるでしょう。

制作会社を探す手間が省ける

一括見積もりサイトに登録している制作会社のみではありますが、一度の申込みで複数の制作会社にアプローチでき探す時間を節約できるでしょう。

競合させてより良い提案を期待できる

見積もりがあった制作会社同士を競わせることでより良い提案を得られる可能性があります。

「A社は◯◯◯万円だったのですが」と他の業者に言えば価格競争が起きより安い提案がくることもあるでしょう。

また機能面やサービスで差別化を図る業者も出てくるかもしれません。

 

デメリット

登録している制作会社にしかアプローチできない

ホームページ一括見積もりサイトに登録している制作会社からしか見積もり提案がありません。

制作会社がサイトに登録するには月額にしろ従量課金にしろ費用が掛かります。費用が掛かるにもかかわらずサイトを利用するのは「自社で集客できないから」「リソースが余っているので案件がほしいから」「自社で営業活動はしたくないから」と様々です。

しかしあなたがホームページやECサイトを作りたい理由が「集客したい」「売上を上げたい」ということなら、ホームページやネットの専門家である制作会社が自社ホームページから集客できていない、売上を上げていないのなら発注先として問題があると言えるでしょう。

何回も同じ説明を繰り返すことになる

一括見積もりサイトによっては最大3社から4社のみから見積もり提案がくるものや、上限なしで提案がくるものがありますが、共通しているのは作りたいものの説明を何度も繰り返すことになることです。

見積もりサイトで記載した情報だけでは正確な見積もりができない場合が多く、電話や面談で詳細を説明する必要が出てきます。

本見積もり時に価格が高くなる場合がある

業者の中には競合より目立たせるために最初の見積もり時にはあえて安い価格で見積りを送るところもいます。

そして実際に打ち合わせをし、本見積もりの際には最初の見積もりより高い提案をします。打ち合わせに呼ばれる段階になれば競合の数も減ってきていますので、安く見積もりをして目立つ必要もないからです。

しかし最初の見積もり時点では詳細が分かっていないことも多いため、仕方のないことと言えるかもしれませんがまた他の業者から見積もりを集めるのは非常に手間となってしまうでしょう。

直接制作会社に依頼するより高くなる場合がある

一括見積もりサイトの利用料は月額1万円未満のものから、10数万円かかるもの、従量課金で1度の見積もり送付で数千円から数万円かかるものがあります。

サイトによっては受注した金額の10%〜20%を利用料として支払う契約のところもありますので、その費用分を上乗せして見積もりする場合があります。

制作会社を探して直接依頼する場合にはその費用が掛からない分、安くなる場合もありますので頼んでみたいと思う制作会社があれば直接見積もり依頼をしてみるとよいでしょう。

怪しい業者が混ざっている場合がある

一括見積もりサイトの中には登録している制作会社一覧が見れるサイトもあります。

その中にはリース契約(リース契約の記事はこちら)でホームページ制作をしている会社や評判の良くない会社の名前を見かけます。

見積もりがきた制作会社の会社名は一度「会社名 評判」などで検索することをおすすめします。

 

代表的なホームページ一括見積もりサイト

imitsu(アイミツ)

imitsu

imitsuは日本最大級の一括見積もりサイトです。

ホームページやシステム開発だけではなく総務、人事、営業など企業活動全般の一括見積もりが可能です。

最大の特徴は見積もり依頼に対してimitsuが選定した最大3社(場合によっては4社)から提案を受けられるという点です。imitsu側で案件に合った業者を選びますので、発注側と受注側のミスマッチが起きにくいというのがセールスポイントとなります。

ホームページ制作.jp

ホームページ制作.jp

ホームページ制作.jpは長く運営している一括見積もりサイトです。

約200社の制作会社から見積もり依頼をもらえます。見積もり毎の従量課金制のため制作会社から適当な見積もりが大量にくることもないでしょう。

制作会社に連絡が行く前に、一括見積もりサイトがあなたにヒアリングをしますので、制作会社はその情報をもとに見積もりできるためミスマッチが起きづらいことがセールスポイントとなっています。

 

まとめ

弊社は制作会社ですので主に受注者側視点でホームページ制作一括見積もりサイトのメリット、デメリットをまとめました。ぜひご参考にして頂ければ幸いです。

もちろん弊社へのお見積り依頼も大歓迎ですので、お問い合わせよりぜひご相談ください。

ホームページのリース契約は絶対ダメ!【実例も紹介】

ジャッカロープではホームページ、Webサイトやアプリなどの制作事業をしていますので、サイトのリニューアルの相談を受ける機会がよくあります。
その相談の中にホームページをリース契約してしまって困っているお客様がいらっしゃいましたので、この記事を書くことを決めました。
この記事ではリース契約の内容の実例やホームページリース契約のデメリットを書いていきますので1社でも騙されない企業様が増えればと思っています。

ホームページのリース契約とは

リース(lease)とは主に機械類の設備投資をする際に自社で購入せずに、ある企業から賃借する契約を指します。本来は機械、船、車など有形物の賃借で使われる契約ですので、ホームページなどの無形物には適用されないことが一般的です。
ですがホームページリース業者はパソコンなどハードウェアや制作ツールなどのソフトウェアなど、ホームページ制作と抱き合わせで契約させることでリース契約を行います。
通常リース契約はホームページリース業者が指定するクレジット会社、信販会社と契約することになります。例えば合計300万円/5年払いでホームページ制作を契約した場合は、そのクレジット(信販)会社に対して月5万円を支払うことになります。
このときホームページリース業者にはクレジット(信販)会社の手数料を引いた金額が一括で振り込まれます。ホームページリース業者には約5年分の制作費がすぐに手に入るため、新規参入する企業が後を絶たないのが現状です。

リース契約のデメリット

月額で支払えるということ以外(総額は高額ですが)にメリットがないホームページリース契約ですが、そのデメリットを書いていきます。

①リース契約期間が長い

リース契約期間として多いのは5年契約です。リース業者からすると月々の費用を安く見せることができるため、長めの契約期間を採用しているところが多いです。
しかしホームページは5年も経つと必ず陳腐化します。2016年現在から5年前の2011年はまだFacebookが日本で流行るか流行らないかわからないと状況でしたが、今日ではホームページでの集客を考えるときにFacebookを無視するというのはありえません。
デザインが古臭くなるという見た目だけの問題ではなく、集客やマーケティングの方法も数年で主流が変わるのが一般的ですので5年もリニューアルをしないのはネットでの集客を放棄していると言っても過言ではありません。

②更新料・デザイン変更費用が高額

前述したとおりホームページリース業者は初回の契約完了時にホームページ制作費用は全額受け取っているため、「サイト更新無料!」「継続的な集客のコンサルをします!」と謳っていても対応しない場合が多いです。ひどいところは電話をしても担当が居留守を使い連絡がつかないということもあるようです。
そしていざ更新が必要となった場合、例えばサイト内のバナー画像を1つ変更してほしいときには1箇所数万〜10万円など高額な更新費用を要求します。取扱いメニューが増えた、スタッフが増えたなどこまめな更新が必要なときに、更新費用が高額であれば更新を諦めてしまう方もいます。
こまめな運用がホームページの成功のカギとなりますが、それが費用の面でできないというのは避けなければいけません。

③契約解約後のサイトの所有権がない

通常ホームページはリース業者が用意するサーバーに設置されます。そしてあくまでホームページのリース契約ですので、契約完了時に継続の契約をしなければホームページは削除されます。
そのため5年間一生懸命ブログを書き、検索順位で良い結果が出ていたとしても継続契約しなければすべてなくなってしまいます。
自社の資産とならないホームページは運用していくモチベーションも上がりづらくなります。

④リース業者が潰れる

5年も契約期間があればリース業者の中には倒産するところも出てきます。あるリース業者の契約書には倒産時でサポートができなくなったとしても返金は不可と記載されていました。
ホームページリース商法を行う企業は稼げるだけ稼いだたら計画倒産するあくどいところもあります。

弊社のお客様の実例

悩む男性
知人よりホームページリース契約で困っているお客様を紹介され、解決に向けて相談にのりました。お客様より許可を頂きまして特定される情報は伏せて実例をご紹介します。

お客様の状況

お客様 40代男性
お仕事内容 整体院を複数経営
リース業者の営業方法 整体院にアポなしで訪問
ホームページ制作費用 2,160,000円
月額支払費用 36,000円
契約年月 2015年7月
ドメイン ドメインは業者が取得
サーバー 業者のサーバーにホームページを設置

ホームページリース業者の営業方法

お客様が契約したホームページリース業者はお客様の整骨院にアポなしの訪問営業でした。

すべてのアポなし訪問営業が怪しいとは言いませんが、ホームページやシステム開発などの会社が訪問営業してきた場合は気をつけなければなりません。

「ホームページを作って集客しましょう!」という謳う会社が電話営業や訪問営業を行うのは自社のホームページやネット広告から集客できないと言っているようなものだからです。

そして効率が悪いアポなし訪問営業を行う会社はネットで集客できないだけではなく、その営業費用も加算された制作費となりますので高額になる場合があります。

リース契約だけではなくそういった点からも注意が必要です。

制作費用は適正だったか?

制作されたホームページの費用は私が見積もったところ60〜80万円といったところでした。

院内の紹介動画や予約システムも搭載されていましたので、一般的な整骨院のホームページよりはリッチな作りになっていましたが、200万円を超えるようなホームページではありませんでした。

月々の支払いにすると3万6000円ですので、お客様も若干高めだと感じていましたが支払える範囲内だと判断して契約してしまったようです。

更新サポートはどうだったか?

ホームページオープン後に施術メニューを追加したいときにリース業者に相談の連絡をしたそうですが、電話をしても担当になかなかつながらず代表電話にクレームを入れてはじめて対応される状況でした。

またメニュー表は画像で作成されていたため、リース業者から提供された管理画面からお客様のほうでメニューの追加はできませんでした。

そしてそのメニュー追加にかかる費用として10万円を見積もられました。これはだいぶ高めの料金設定だと言えます。

集客の効果はどうだったか?

ホームページのネット予約システムを使うのはひと月に1人、2人という状況でした。

また「駅名+整骨院」のようなキーワードでも検索上位にホームページが表示されていなかったため、月間のアクセス数も500くらいと集客の効果はほぼなかった状況でした。

サイトリニューアルの費用は?

お客様の整体院のコンセプトを変更し、リニューアルオープンすることになった際にリース業者に相談したところ、リニューアル費用約200万円5年払いを提案されたようです。

この時点で残りの契約期間は4年でしたので、リニューアルすると月7万円超の支払いとなります。さすがに支払えないと思い、別の方法がないかと弊社に相談をいただきました。

結果

リニューアルのタイミングでしたのでドメインも新しく取得しても問題ないこと、そして現状のサイトに集客効果がほぼないことから弊社で新しいサイトを制作することとなりました。

残り4年のリース契約についても内訳をみるとサーバ利用料/更新料が約1万/月程度あったため、リース業者と交渉し4年分は支払わなくて良くなりました。

しかしホームページ制作分割費用の約2万6千円/月は制作費として契約を結んでしまっているため交渉では減額などはできず、現在お客様の顧問弁護士に相談して解決にむけて動いている最中となります。

 

まとめ

ホームページリース契約はグレーな商法というだけではなく、契約期間が長く、更新サポート期待できず、また効率の悪い営業人員の費用が加算された高額な制作費用となるデメリットが多すぎる契約です。

勉強代というには高すぎる金額を支払うことになってしまいます。

ホームページリース商法を行う企業は検索すれば出てきますので、サイト制作を依頼する前にはまず企業名を検索をして評判は悪くないか調べることでリスクを回避しましょう。